す。

京都で鉄を「鍛く」。

Ferraio=鍛冶屋(イタリア語)
イタリア語で鉄はFerroと言われています。鉄の元素記号が"Fe"であるように、私たちの生活の中に身近にある言葉です。
Ferraio / UNEDA IRON WORKSは、京都の東に位置する山科で、親子三代に渡り「人の手によって鉄を鍛く」ものづくりを行っています。
鉄を「熱す」「鍛く」「形にする」それが、私たちの仕事です。

鉄はもともと硬くて冷たい無機質な雰囲気を持っています。しかし、手造りによる「ロートアイアン(鍛造)」は ハンマーで叩いたり、型で曲げたりすることで、暖かみのある鉄へとその表情を変えることができます。工業製品のようにどれも同じに見えるものよりも、手を使い叩くことで出来た一本一本の微妙な違いに、 いっそう鉄の質感が生まれてくるのです。

鉄を「熱す」「鍛く」「形にする」。

冷たく硬い鉄という素材を、熱し、鍛き、そして形にするのが私たちのしごとです。

「熱す」

刀鍛冶は木炭を使用しますが、我々は鉄をコークスで熱します。
「コークス」とは、石炭を蒸し焼きにし炭素部分だけを残した燃料のことで、炭の様に自然体では燃えません。ブロアー(送風機)を使用して強制的に空気を送り込み燃焼させるのです。
鉄の加工温度は、大体900度前後位の状態を我々はよく使います。色で見分けると黄色っぽい色をしており、写真の様な白っぽい色は約1100度前後になっています。

「鍛く」

「鉄は熱いうちに打て」と言います。
では、何故「熱いうちに打て」と言うのでしょう。私たちにとっての1番の理由は、鉄を加熱して柔らかくなった状態にすることで、自由自在な形の制作が可能になるからです。また、加熱され、柔らかくなった状態の鉄を何度も叩くことで、金属内部の結晶粒が細かくなり、ムラがなく、強く均質な鉄に仕上げることも目的としています。

「形にする」

デザインを起こす。
クライアントの想いをどの様に捉え表現するか、要望をどの様に具体化するか、その為に何度も打合せをして行きます。 時には、これまでの私たちの仕事を評価いただき、「お任せ」という事も有ります。

鉄の質感。

本物の素材には人の心を動かす力が秘められていると言われています。
鉄はもともと硬くて冷たい無機質な雰囲気を持っていますが、手作りによるロートアイアンはハンマーで叩いたり型で曲げたりすることで、暖かみのある鉄へと表現することが可能です。工業製品のように画一的に見えるものよりも、人の手によって叩かれたひとつひとつの繊細な表情が、鉄の質感をいっそう豊かなものにしています。

物言わぬ道具たち。

Ferraioの仕事を共に担ってくれるパートナー。
彼らがそこにいるからこそ、私たちは想いを形にできるのです。

造形としての鉄。

鉄を素材とした、造形としての形。
様々な肌あいを持つ鉄の表情。建築金物とはまた違う、造形物としての鉄の魅力。

ページトップへ